戦場のリアルエステート

(今回の話は全てフィクションです。実際の出来事とは関係ありません。)
もう、精も根も尽きた……血が出るのに慣れてないから、ほんの少しの出血でも本当に大騒ぎするんだよな。「傷のふさがり具合を管理表にして出させろ」とか。紙で指を切ったくらいの血しか出てないのに大げさすぎるぞ。他所では普通にナイフで刺されたくらいの血が出てるってのに。まぁ、象がナイフで刺されるのと人がナイフで刺されるのとでは全然違うんですが、ね。私たちはちっぽけな人間なので、刺されないように注意しないといけないんです。
いや、皆がこんなにビビルのも、今まで血が出ないで済むように必死に俺たちが頑張ってきた賜物でもあるんだが……多分血が出まくってると、予めカイジの如く輸血を済ませておいたりするんだろうけどな。
ああ、いったいいつになったら本来の業務をさせてもらえるのやら。
<おまけ>
D
「いまのあんたが いちばん みにくいぜ!」