凱旋門賞

毎年、10月のこの時期にあるんだなぁ。日曜日の深夜。
……ちょうど去年の今頃、出向期間が終わって、こっちに帰ってきたはいいが、どこに次異動するかは教えてもらえず。明日身一つで会社に行き、辞令を受け取る、みたいな状況でした。俺の1年間の成果がどう評価されたか試される時だと思ったし、俺という人間が会社からどういう評価を受けてるのか。そもそも、俺は1年間何をやってきたのか。あ、仕事は兎も角、また女狐共が俺を狙ってくるんじゃないか(←疑心暗鬼)。さまざまな思いが交錯して、なかなか眠れませんでした。というか、気が狂ってしまいそうでした。
そんなときにTVを点けたら、ちょうど凱旋門賞の発走の時間でした。ディープインパクトが挑戦するってので当時は騒ぎになっていたのは記憶にありますが、わざわざ生中継してくれるのは知らなかった。これは見なきゃ、と思って眠たい目を擦りながら見ました。岡部さんと一緒に「よし! 行け!」とか叫びながら応援した覚えがあります。
結果はああいう感じで、さらに事後に残念なことにもなってしまいました。でも、見終わった後はなんともいえない脱力感とともに、こうも思いました。地球の裏側で、この馬を必死に仕上げて、世界最高峰の舞台に、日本代表として送り出してる人たちが居る。なのに、俺って奴はなんだ。あっちの職場の人たちをG1馬とすれば、せいぜい俺なんか1600万下くらい。オープンに上がれれば上出来。そんな小さい人間が、小さいことで悩んでたらあかんよな。
随分と自虐的な〆ですが、おかげで随分気が楽になりました。これからも凱旋門賞がある度に思い出すんだろうな。この初心ってやつを。
 
いや、今年も凱旋門賞があった、というニュースを見て、ふと思い出したんです。そして、何となく今年のレース結果を見たら、3着の馬がサガラ(SAGARA)! ああ、あいつは今頃何してるんだろうなぁ……