一人旅が好きな理由

今、布団を干したばかりなので寝たくても寝られない。そして、干した後、今のこの時期は花粉が激しく飛散していることに気づく。
仕方が無いから、布団を片付けるまでの間、私が一人旅を好むようになった理由でも書いてみようと思う。
元々活動的でない私は、そんなに旅行も好きではなかった。一人でどこか行くなんて考えもしなかった。旅行といえば修学旅行くらいしか思い浮かばない。そして、高校のときの修学旅行で、島原半島から熊本へ渡るフェリーの中で、海を背に好きな子に告白して振られたことしか思い出せない。あの時以上に人を好きになってない気がするが、それはまぁどうでもいい。旅は、私にとって辛い思い出でしかなかった。
そんな私に、一つの転機が訪れた。
あれは大学3回生のとき。当時、私の所属していた経済地理学のゼミで「研修旅行」みたいなのがあった。発展途上国の農村や都市を視察という名目で見て回ろう、という趣旨。結構金も掛かるが、得がたい経験が出来そうだったし、某採点バイトで貯めた金を注ぎ込んで行くことにした。パスポートも取った。パスポート申請所の「こんな写真は不適格」コーナーで、モデルの女性が相当ヤバい顔をしてたのも覚えてる。
行き先はタイ、メンバーは男6人、女2人と先生。仮に女性をA子、B子としておきましょう。現地の大学行って大学生と交流したり(ヘボい英語だけど)、農村にホームステイ(一泊だけだけど)して、左キーが壊れてるプレステで子供たちとウイニングイレブン*1やったり、某大手家電メーカーの工場を見学したり。
そして、旅行の後半。ホテルの部屋割りは先生は一部屋、他の人は二人で一部屋。ところが、この旅行中、俺と相部屋の奴(C)が、A子とくっついてしまったのだ! これにはスタジオも騒然である。
さらに、Cは部屋にA子を連れ込んで色々と楽しみたかったらしく、部屋から俺を追い出しに掛かったのだ! なんか色々と言い訳を言ってたような気もしたけど、全てお見通しなんだよ! 俺とB子が相思相愛なら万事解決なんだけど(最低)、そうは行かないのが世の常。仕方が無いから、他の人の部屋でマージャンしたり、外へ出てゴーゴーバーやクラブへ行ったりした。そこで会った女性に「あなたのような男らしくてたくましい人と一緒になりたい(意訳)」とか言われて有頂天になってたら、一緒に行った同期に「こいつらプロやぞ。ホテル連れ込んで財布とか根こそぎ巻き上げる気や」とか言われたので、彼の合図で一斉に逃げたのもいい思い出。
この時の出来事をきっかけに、色々と思う所が出てきました。俺は旅で何を感じたいんだ? みんなとワイワイするのもそれはそれで楽しい。だが、自分が旅先で本当にやりたいと思っていること、それは同行者が居てできるのか。
結局、旅の目的をはっきり決めて、それから同行者の有無は選ぶべきなんでしょうね。温泉で癒されたいのなら、癒してくれる人と一緒に行った方がいいに決まってる。だが、俺は癒しを求めるには早い。まだ見ぬ名所旧跡をこの目で見てみたい。見知らぬ街の息吹を肌で感じたい。
そんな欲求を満たすために、今日も私は旅に出る。


この「昔話」シリーズは、主に以下の目的で書いてます。

  1. 見かけで判断しないで!! 私を知ってください!
  2. 一つの題材を纏める練習

月一ペースくらいでのんびりやっていきます。興味のある方は→の「カテゴリー」欄から「昔話」を選んでください。

*1:後で聞いた話では、俺が滞在した家は、娘婿が外国との貿易をやってる為、結構金持ちだったそうだ。だからこういうのがあったんだろうな。