前夜祭

2005楽器フェアにいってきました。半分仕事、半分遊びです。
いい感じで賑わってましたね。普通の人も多かったですし。いや、「普通のように見える人」でした。だって、その辺のおっさんにしか見えない人が家一軒買えそうなピアノ*1の前に座ったと思ったら、いきなりクラシックっぽい曲を恍惚とした表情で弾き出すんですよ。しかも結構上手いし。
あと、そこかしこでプチ演奏会やライブが開かれてて、ブラブラしてるだけで楽しめました。アコーディオンとかオカリナとか、生演奏で聞ける機会がなかなか無いものまで聞けて、個人的には満足してます。

え? 仕事?
「今度妹が結婚するので、家族でピアノを贈ろうかという話になってるんですけど、僕ぜんぜんピアノとか分からないんですよ。どういうのがいいんでしょうか?そもそもどういう種類があるんですか?」
とか聞いたりして、業界知識を蓄えるのが仕事です。右手をちょいちょいと動かすとパソコン画面に出てくるような情報だけじゃなくて、そういうのに出てこない生の感覚を養わないといけないからです。
「いやぁ、一生残るものですからね〜。『お兄ちゃんサイテー!』とか言われると嫌ですから、それなりにいい物を贈ろうと思ってるんですよ」とか、「一歳下で、今まで本当に仲良くやってきたんですよね。最後も気持ちよく送り出してやりたいな、という思いがありますから」とか、聞いてて自分でも楽しかったですよ。

もっとも、私には妹は居ません。すべて頭の中で作った妄想です。敵を欺くにはまず味方から(意味無)。 でも、もし妹が居たとしたら、やっぱりピアノ買うくらいのことはするんじゃないかと思います。

*1:ショパンコンクール入賞者が使ってたらしい。