日帰りの旅〜高知・大歩危編
そうだ、高知に日帰りで行こう。で、大歩危に寄って温泉つかって帰るぞ。確か名古屋から夜行バス*1が出てたよな。仕事中、金曜の夕方6時ごろにそんなことをふっと思いついた。といっても、先輩に仕事で言いがかりをつけられてモヤモヤした気分で思いついたことですが。
思い立ったらすぐ実行。8時に仕事を終わらせてからダッシュで帰り、風呂入って旅装に着替え、四国のガイドブックをカバンに放り込んで家を出ました。行き先は名古屋駅バスターミナル。地方都市に住んでいると、拠点となる街に出て行かないと何も出来ないっすね。名古屋まで行く交通費と時間がウザくて仕方が無い。ま、それはおいといて。
名古屋駅バスターミナルには定刻30分前に着く。あぶねーあぶねー。急いで切符を買って、順番待ちの列に並ぶ。しかし、深夜のバスターミナルってのはすごいですね。ちょうど夏休み期間中という事もあり、東京方面へ行く学生と思しき連中がウジャウジャ。みんなでっかい荷物を抱えてて、いい感じに排ガスが臭ってて、都会のネオンサインから隔離されたかのような無愛想な蛍光灯。ふっと頭に浮かんだのが、戦後間もなく食料を買出しに着物やら何やらをいっぱい持って田舎に買出しに出かけてた人達。要するに、荒んでるって思いました。
そんなアホな事を考えつつ、バスに乗り、寝る準備。3列独立シートなので隣の人たちに煩わされることもなく、そこそこ快適でした。ただ、狭い車内で屁をこいた、私の近辺に座ってた誰かさんは頃してやりたかった。
閑話休題。起きたら無事高知に着いてました。高知は国の外に出て行ける道が3つしかなく、閉鎖的で独特の文化がある、と司馬遼太郎の本に書いてあったので、少しびくびくしたが、普通の地方都市といった感じでした。そういえば、私の友人は北海道大学に落ち、後期日程でここの大学を受けたらしいのですが、彼にとってはこの街はありえなかったらしく、浪人の道を選んだとか。南国の風情が溢れてていい街だと思うけど、確かに少し寂しいかも。
で、高知に来たからには桂浜だろう。ということでバスで行くことに。MY遊パスとかいう切符を使いました。700円で市電(市内区間のみ)や市内循環バスも乗り放題なので、意外といいかも。
桂浜。私は伊勢湾、大阪湾といった穏やかな内海の元で育ってきたので、波が荒々しいだけでぐっときました。松の木が立ち並ぶ砂浜を散策し、坂本竜馬の像を見て、大きさにビックリしたり、抜けるような青空に感動したり。
竜馬像の傍らでアイスクリンをしゃぶりながらボーっとしてたらガイドに連れられたおっさんおばさんの団体が。で、本職のガイドの説明をただで聞いてたわけなんですが、やっぱり違うね。これで飯食ってるだけの事はあるわ。曰く、「片腕を袂に入れているのは、（像のモデルとなる）写真を撮るときに袴が落ちそうになったから」とか、「顔は広島の姪に聞いて何度も作り直した」とか。別にその話はいいんだけど、何で彼らはそんなくだらない話で笑えるのだろうか。きっとあれだ。箸が落ちただけで笑うような女子高生状態になってたんだろう。
そして、一通りのんびりしたところで高知市内に戻る。本当は高知城も見たかったけど、次なる目的地に行って温泉に浸からなければならないので、さっさと出立。山内一豊も大河ドラマになることだし、また整備されてから見に来るか。しかし、人柄だけで土佐一国を手に入れた彼をどうドラマにするんだろう。やっぱり利家とまつみたいに内助の功系で行くのかな。
南風とかいう特急に乗り、今回の旅のもう一つの目的地、大歩危で降りる。ちなみに、読みは「おおぼけ」。関西人なら是非一度は訪れなければいけない場所でしょう。
バスでかずら橋まで行く事に。橋の通行料500円ってなめとんのか。でも、足元の隙間の空き具合といい、ゆれ具合といい、木漏れ日といい、これはここでしか味わえないアトラクションだと思った。mixiの自己紹介写真はこの時撮ったものです。
橋を渡って左に行ったところに河原があった。じりじりと照りつける太陽の下で、裸足になって川に足を浸して、思いついたかのように石で水切りをやってみたりする。回りはうるさいくらいのセミの声。あー、いいなぁ。
小腹が空いたので、その辺の店で売られていた味噌田楽を喰いながら、温泉にバスで行く。道の駅のすぐ側にあって、しかもかなり綺麗だった。湯もヌメヌメとしてていい感じ。川でトレッキングとかした後に入るといい感じだろうな。
心も体も洗われたところで、ぼうふら氏にメール。もし良かったら会おうぜー。今日の今日会ってくれるほど彼も暇じゃないだろうな、と思ってたら、女性との約束をすべてブッチして会ってくれた。もう、本当に頭が上がりません。
で、岡山。高知で買ってきた酒のツマミ*2で軽く一杯引っ掛けつつ、エロ話や職場の話など。何でも最近彼も大歩危にキャンプに行ったらしい。しかも若い娘と！いいなぁ。うちの職場は若いといってもにじゅうは……
そんな話をダラダラしてたら、日帰りの予定だったのが泊まってしまうことに。で、10時ごろ起き出して、新幹線で帰りましたとさ。お土産にクラナドとFateまで貰った。本当に頭が上がらないです。
やっぱり、行き詰ったときは旅。お陰で金は貯まらないけど、楽しけりゃいいや。
