狼と香辛料
で、掲題について買ってきた。俺にとってはエロ本買うよりも恥ずかしかった。
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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中世が舞台なのに剣も魔法も無い、経済の話ですが、それがまたいい。カネのやり取り、人と人の知恵のぶつかり合いは安っぽい殺陣よりもよっぽど興奮します。
で、テーマがテーマだけに経済の話とか商談での駆け引きとか現実っぽい話が続くんだけど、ここでヒロインのキャラが生きてくるんですよね。人外で古風な喋り方なので、やたらと現実的なこの世界の清涼剤になるんですよ。貨幣改鋳の話とかを普通の人に説明するのはかなり難しいと思うんだが、そこをうやむやにせず、でも分かりやすく簡単に説明するところとかはすごいと思った。主人公の思考もどことなくロジカル。こういう主人公だと感情移入ができていいね。馬の尻に欲情しそうになるところとかがまたいい。
まぁまぁ面白かったので続編出てたら買ってみようかな、と思ったらなんかもう9巻くらいまで出てて、全部で140万部近く売れてるらしい。2年で9巻って……ちょっと早すぎやしないか。と同時に、やる夫シリーズで「くりゃれ」とか言ってるAAがこのヒロインだってことに今になって気付いた俺はダメ人間なのか、それともそうじゃないのか。