一押し、二押し、三に押し

私は、会社の審査セクションで働いています。何をしているかというと、営業現場の人達が頑張って拾ってきた案件を一つ一つ見て、これはやってもいいですよ、これはダメですよ、と言う事です。案件によっては会社の取締役会の議題に上がるものもあれば、営業現場で一番偉い人が承諾を出すだけでできる案件もあります。私と同じ事をやっている人が他に4人居て、それぞれエリア毎で分担しています。
現場の人達は私どもと違って*1、数字を挙げなきゃ首を切られる方々ばかりですから、押し込み方も半端じゃないです。夜討ち朝駆け当たり前。担当者だけじゃなく、営業所ぐるみで詰められます。
最近思うのが、営業所長によって全然我々への押し込み方が違うよなぁ、という事です。とある営業所長なんかは、一個案件を蹴ってやっただけでアポ無しでいきなり怒鳴り込んできてわめき散らした挙句、「○○(←俺)の言い方が気に食わないから謝罪しる」みたいなことを言ってくるわけで。いや、口の利き方は兎も角、言ってる事は何一つ間違ってないつもりなんですが?
一方、私宛に電話かけてきて「○○社の案件、宜しく頼むよ? これが通らないと、△△君(担当者)の成績があがんないからさぁ?!」と言ってくる人も。ああ、これは電話口の向こうで△△さん(を含む全員)が立たされて、所長が電話するのを聞いてるんだろうなぁ。そして俺が「いや、この話は△△さんにこれとあれとそれを聞いて貰うように昨日お願いして回答を待っている段階なのですが」とか言ってしまうと、わざわざ「へぇ、△△が答えてないから進んでないんだな。よーく分かった」とか言ってくれる。ヒィィィ!
で、どちらが部署として成果を挙げているかと言うと、ダントツに後者なのです。単独の武闘派よりも部下の尻を叩くのが上手い人のほうが、数字も上がっているんですよね。もちろん、誤解の無いように申し上げておくと、何も行動を起こさない輩が所長なら、当然成績も最下位です。
嫌われてでも部下の尻を叩き続け、自己の栄達を目指したい人と、そうでない人と。まぁ、前者の人が多いほうが会社として表面上の業績は良くなるんでしょうけど……なんか気にいらないなぁ。

*1:厳密に言うと、審査の日数や、GOサインを出した後に潰れた会社の数はカウントされてます。大きな失敗をすると当然くび、くび、くび!