超割の旅〜新潟編1

ビッグスワンとお花畑

今から新潟へ旅立ちます。帰ってきたらまた書きます。

帰ってきました。とりあえず無事です。

新潟へ行こう。そう思ったのが今年の八月末。ANAの「超割」に名古屋⇔新潟間の設定があったから。そして、まだ新潟県に行った事がなかったから。で、航空券だけ取った。
取った後、会社の資格試験(必修)の受験案内が来た。同じ日に。普通ならここで旅行を諦めるところだが、この試験は全国どこでも受けられるので、現地で受験することにした。つまり、旅行の途中で試験受けて帰ってくる、みたいな。旅費も受験料も自腹だと言うのに。職場の人には散々に笑われた。
そして、新潟。まずは勉強するために図書館へ。バス乗り継ぐのが面倒くさかったのでタクシーに乗ったはいいが、運ちゃんが場所が分からなかったという罠。俺も知らねぇんだよ。
教訓:旅行のとき、地図は必ず持って行く。
仕方ないのでビッグスワンに行ってもらってから、周辺を散策することにした。整備された公園と、手付かずっぽい沼と、その向こうに広がる近代的な街並み。いい街ですね。
で、しばらくぶらぶらしていたら何の前触れもなく競輪場が。賭博施設周辺の飯屋はうまいと決まっているので、駅へ行くバスを待つ間、「石焼ラーメン」を出してくれる店に行く。
石焼ビビンバのような容器に野菜たっぷりラーメン。汁は目の前で容器に注いでくれる。石を加熱する手間があるから出てくるまでに時間がかかるけど、うまい。味は普通の野菜ラーメンと変わらないけど、汁が最後の一滴まで温かく飲めるだけでこれほど違うのか、と思った。
駅に戻り街をぶらついてたらアニメイトが。キターと思って闖入して、夜にホテルで読む本を漁ってたら……ガタガタッと。棚から物が落ちてきて死ぬかと思った。一通り治まって店から出た途端、安心感と、アニメグッズに潰されて死んでいる自分の図が同時に私の心を襲ってきたので、歩道で一人で大笑いしてしまった。可哀想なものを見る目が痛かった。
そこから歩いて朱鷺メッセに行って夜景を見ようと思ったが、展望室へのエレベーターは不通。諦めて、再び街の散策に繰り出す。
歩いてると、新潟ってのは水の都だな、と思った。私が今働いている街は河より低い土地が多く、河は本当に手付かず。危ないから近寄るな、みたいな。河口堰にいたっては雁哲も言ってる様に醜くて仕方が無い。それと対照的に、新潟は日本一の大河が見事に街の中に溶け込んでいるので、すごくいいと思った。万代橋はやっぱり綺麗だし、普通に河川敷に柵があって、芝生みたいなのも生えてる。ここで子供とキャッチボールしたら楽しいだろうな。そんな夢を抱かせてくれる街でした。よくもここまで河を制御できてるもんだと思ったら、違うところに海へのバイパスを作ってたんですか。
ま、それはおいといて。万代シティのダイエーで買い物してからシルバーホテルにチェックイン。フロントで「地震大丈夫でしたか」と聞かれ、飛行機で来たから無問題と答えたら「新幹線が脱線したみたいでしたから」という返答。
マジですか? そんなにすごい地震だったのか? 居ても経っても居られなくなり、部屋に入るなりテレビをつけると、どこも報道特別番組。はじめて事の重大さに気付いた。メールも何人かから貰ってるし、留守電も結構入ってる。それに「新潟で試験受けてきます」とか職場の人や親に吹聴しまくってた。その人たちに無事を伝えるために電話しようと思ったら、当然の如く不通。アンテナは立ってるのにつながらない。ドコモの災害伝言板を使おうと思っても、iモードもつながらない。ここではじめて私は被災地に来てるんだ、と思った。同時に、災害時いかにケータイが当てにならないかも思い知った。
結局、その日はテレビ見ながらちょっと勉強して風呂入って寝るだけだった。本当は人恋しさにかこつけて友達に電話しようと思ってたんだけど、それも適わなかった。

超割の旅〜新潟編2に続きます。旅先で地震に遭うなんて、そうできる経験ではありませんので、記事も地震関係が多くなりそう。