肛門科へ行ってきた

<注意>
題名の通りの話題を行いますので、十分ご留意してご覧ください。
先週の日曜日くらいから、少し尻が、いや、尻の穴に違和感を感じた。何か身がはみ出てる様な感覚。うーん、なんだろうな。まぁいいか、月曜日も仕事だし、はやく寝るか、と思ってその日は放置していました。
私の仕事は、基本的にはデスクワークでずっと座りっぱなしなのです。そこに尻の痛みが加わると、結構集中力を削がれるんですな。月曜日(祝日でしたが…)→火曜日→水曜日と日が経つにつれて痛みも酷くなってくる。上司に呼ばれて会話をしている最中も痛むし、何より呼ばれて立ち上がるのが痛い。
とうとう、余りにも痛いから、水曜日の夜、上司に申告したわけです。

「明日、病院行ってから来てもいいでしょうか?」
「ああ、いいけど…どこが悪いのかい?」

ここが試練その1。正直に言うか、はたまた言わざるべきか。3月期末でオーバーワーク気味だし、体調でも崩したのかと心配してくれるのは嬉しいのですが…アナタならどうしますか?
私は、一瞬戸惑った後、こう言いました。

「はい、肛門が痛いです!」

もっと他に言い様があっただろう、と今になって思うのですが、幸いにして上司も昔そういう事があったらしく、理解は得られました。ちゃんと病院行って治してくるように、とのことでした。ああ良かった。
それにしても、本件で上司がもし女性だったらと思うと…非常に言い辛いですね。単なる風邪とかなら言いやすいのですがねぇ。風邪も痔も病気は病気なんだから同列に扱われるべきなのですが、何故に言い辛いのだろう。これが羞恥心ってやつなんでしょうか。
 
 
そして木曜日。胃腸科、肛門科を標榜する診療所へ行きました。問診表には「今日はどこが調子が悪いか」などと書いてあるわけですが、まぁこれも書くしかありません。肛門が痛む、と。これを受付の女性に渡さなければならないわけですから、やはり恥ずかしい。まぁ、でも、ここでの恥ずかしさなどは今から思えば序の口だったわけです。

30分ほど待たされて、血圧や体重を測るときに、看護婦さんに「いつから痛むのか」「血は出るのか」等と聞かれるわけです。これも何かドキドキしてきますね。いや、それは俺が変態なだけか。すいません。
それから、いよいよ診察室へ。一通り状態を説明した後、いよいよ先生から死の宣告。

「それでは一度見てみましょうか。はい、ベッドに寝てください」

きたよ、これ。正直、行く前まではすっぽんぽんになって四つんばいになるのかと思ってたけど、どうやらそうではなさそうで一安心。具体的には、タオルを掛けられた状態で下半身を生まれたままの姿に→横向きの姿勢に→膝を抱えるという流れでした。これなら、大事な所とかは見られずに何とかなりそうです。
そして、先生がいよいよ私の尻の辺りに。何か器具をカチャカチャやりつつ…何か肛門の辺りに指とか器具が入る感覚が。私はノーマルだから当然後ろは処女です。だからこの感覚がどうにも馴染めないwwさり気にすごい下ネタを言っている気もしますが、俺は昔からそんなもんなんです。
で、先生の指が患部に。くっ!痛い!内臓を直にやられるから、我慢できない痛みなんです。くっ!とか言っていたら、先生は更に恐ろしいことを言ってきました。

「ああ、ここですねぇ。それじゃ今からマッサージしますね」

この瞬間、先生の指がゴールドフィンガーに早変わり。グリグリと指が中で暴れまわる! 後で聞いたら穴を広げて中を見やすくするためらしいけど、そんなのは今の俺には分からん。ただでさえ痛い患部を更にグリグリと刺激されるわけで、これは本当にヤバかった。カエルの潰れたようなうめき声をあげつつ、ひたすら時が過ぎるのを待っていました。しかもマッサージ中に先生は「…あれ?便秘かな?」とか聞いてくるし。

「ち、ちがう、痛いから出してないだけ、うぐっ」

とか答える俺。しかも看護婦さんに聞かれてる。何か大事なものを失うような感覚でした。
ある程度マッサージしてから「これなら座薬で何とかなるな」とか言って、座薬を注入してもらい終了。それから先生に病状の説明を受けました。
まぁ、端的に言うと、痔に掛かっていました。疲労が溜まり、かつ座り仕事で血行が悪化し、血栓が出来ているのが原因らしい。痔の進行表みたいなのを見せられ、「もう少し経つと出血してくるんですよ」と恐ろしいことを言われました。飲み薬と座薬でとりあえずはやってみましょうか、ということで1週間分貰い、放免。ちなみに、出血するともっと色々としなければいけないことがあるらしいです。

それから、会社に着き、上司に報告。いや、どうだったと聞かれても…ここで気持ちよかったです!とか言うと変態への道を突き進んでしまうので、「適切な処置をしていただきました」とだけ言っておきました。
で、あまり事情を知らない人にどう説明するか。私の今の仕事は営業店の方々と折衝する機会も多いのですが、月末になるとまさにコールセンター状態。そんな中病院行って遅刻といったら、結構なインパクトな訳です。実際、出勤したら机の上に電話メモが8つありました。諦めた人はその倍居たらしいです。
電話メモに対し、ひとつひとつ折り返しの電話をしていく。仲の良い人には「どこが悪かったの?」と聞かれるのですが、もう正直に言う他ないですわね。「肛門の痛みに耐えかねて行ってきました」と。最初は「ええ、ちょっと言うのが憚られるような所を…」とか言ってお茶を濁してたら「性病?」とか言う心無い方がいらっしゃったので、やはり正直が一番だろうと思い、全てカミングアウト。ただ、同じような悩みを抱える方は多く、俺一人じゃないんだなぁ、と少し嬉しく思いました。
 
まぁ、駆け足でしたが以上が顛末です。アナタも、いつこのような目に遭うか分かりません。特にデスクワークでかつハードワークな方は、罹患する可能性が高いそうです。もしそうなった時には、この日の日記を思い出して頂ければ幸いです。早めに病院へ行って、早期解決を図りましょう!
さて、今から座薬を入れて寝ます。これも自分でやるのは恥ずかしいんだよなぁ…