ビジネスラノベ

ビジネス書の中に萌え絵の表紙が混じってたので、つい買ってしまった。ボクオタリーマン?って、そうに決まってるじゃないか。

女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?

女子高生ちえの社長日記―これが、カイシャ!?

社長だった父親が急死。紆余曲折の末、跡を継いだのは、まだ女子高生のちえだった……友達と遊びたい年頃なのに、次々と問題が発覚する会社。飼い猫やコンサルのかっこいいお兄さんとも相談しながらこれらの問題を解決していって、社長業としてのステップを歩み始めるという話。
全体的に、(特に製造業の)経営の基本的なことが分かりやすく書いてある本だと思いました。経営に大事な要素を身近な事例に置き換えて説明してるから、初めての人でも分かりやすいと思います。
やたらと地理の描写がリアルだった。岡崎工場に行くのに、名鉄パノラマカーの2階に乗って東岡崎で下車って、どんだけ鉄子なんすか、あなたは。同時に、移動描写をないがしろにしない作者の精神に恐れ入った。
あと、エピローグの言葉が良かった。

「いろいろあるけれど、どんな職場でも共通していたのが、会った人達の仕事の大切さをちえが理解してあげると、とっても喜んでいたことでしょうか。ちょっとびっくりするほどでした」
「そうだと思うね。誰でも仕事をしている人は「自分の仕事がどんな風にして人のために役立っているのか、そしてそれを認めてもらえているか」を、一番気にしてるんだ」

会社は人で成り立っていて、人のやる気を一番出すのはやっぱりこれしかないんですよねぇ。

建設業やサービス業編も作って欲しいなぁ。これで業界の慣習とかを織り込めれば、とっつきやすい業界本にまで進化できるかもと思った。

こういうラノベ見たいなビジネス本は息抜きにちょうど良いし、知識のおさらいにもなるから、今後ももっと出して欲しいもんだ。