あんなに嫌いだったこの街に慣れてしまった

歓送迎会があった。普通に肉を食ったり、二次会、三次会へ行ったりした。
正直なところ、あの職場を出て行けて凄く嬉しい。でも、大学までの卒業等の「別れ」と違い、突然にやってくるんですよ。心の準備も出来やしない。
自分で一から取ってきたお客さんも後任者に渡さなければいけないし、前任者から引き継いで仲良くなったお客さんもそう。皆が皆、俺が「東京で一年間研修ですわ〜」と言うと「ご栄転おめでとう!頑張ってね!」等といってくれて。
お客さんもそうだけど、共に働いてきた職場の人ともお別れる。別れられて嬉しい人も居るけど、やはり傷を舐めあって(!)ともに戦ってきた戦友なわけで。皆が大変な環境で頑張ってるのに、今回の異動で前線を外されて、燃料の松根油を取りにいくようなもんなんですよ。なのに、皆は頑張って来いよ、と言ってくれる。
プレゼントまで貰った。職場の皆さんから貰えるのは予想はしてたんだけど、送別会が終わってからこっそりパートさんに呼ばれて、「yakitoriさんにはお世話になったので、私たち二人からです。向こうでも頑張ってください」といって渡してくれたのには、泣けた。私のほうがお世話になってるのにさ。彼女たちが私に何かをくれても、何もできないのに、それでもプレゼントをくれる。こんな事をされて頑張らないと、あの二人を裏切る事になるので、東京の地でも、できる事を精一杯やろうと思う。それしか俺には出来ないんだから。いかんな、今書いてても泣けてきた。

……人との別れは、悲しいですね。